長時間フライトで腰が壊れる人、壊れない人…決定的な「背中の差」

「飛行機に長時間乗ると腰が痛くなるのは当たり前」

そう思っていませんか?

実は私も以前はそうでした。

長時間座っていると腰が痛くなる。

お尻がしびれる。

首や肩が重くなる。

だから飛行機での移動は少し憂うつでした。

ところが先日、パリまで10時間を超えるフライトに乗ったときのことです。

到着後、自分でも驚きました。

体がとてもラクだったのです。

もちろんビジネスクラスではありません。

特別なクッションを使ったわけでもありません。

機内でストレッチを何度もしたわけでもありません。

私が意識したのは、たった3つです。

「お尻をゆるめること」
「姿勢を整えること」
「呼吸を続けること」

それだけでした。

腰が痛いのは「座っているから」ではない

多くの人は、

「長時間座っているから腰が痛くなる」

と思っています。

もちろん座り続けることは体への負担になります。

でも実際には、同じ時間座っていても腰が痛くなる人とならない人がいます。

その差は何でしょうか。

私は長年、姿勢や歩き方を指導してきて気づいたことがあります。

それは、

「腰が頑張りすぎている」

ということです。

背中が固まると腰が働きすぎる

デスクワークをしているとき。

スマホを見ているとき。

車を運転しているとき。

私たちの背中は知らないうちに固まっています。

背中が固まると、背骨が動きにくくなります。

すると本来なら背中やお尻、股関節など全身で分担するはずの負担を、腰が一人で引き受けることになります。

これが腰痛の大きな原因です。

長時間フライトになると、その状態が何時間も続きます。

腰が悲鳴を上げるのも当然です。

私が機内で意識したこと

今回のフライトでは、腰を頑張らせないことを意識しました。

まず、お尻の筋肉をかためないこと。

余計な力は抜いて座り、お尻や股関節まわりをゆるめる。

次に、胸を張るのではなく胸や背中を広げるように座ること。

そして、呼吸。

深呼吸を頑張るのではありません。

背中の筋肉を動かす呼吸をすることです。

人は集中したり緊張したりすると、無意識に息を止めます。

すると背中が固まり、さらに腰へ負担が集中します。

だから私は、ときどき背中を感じながら体の力みをほどいていました。

腰痛対策で本当に大切なこと

腰が痛いと、多くの人は腰を何とかしようとします。

  • マッサージ
  • 湿布
  • ストレッチ

もちろんそれらも悪くありません。

でも、もし根本から変えたいなら、見直すべきは腰ではなく背中です。

背中がゆるむ。

すると呼吸が深くなる。

お尻や股関節が働く。

腰が頑張らなくてよくなる。

私はこれま10,000人以上の方を指導してきましたが、腰痛に悩む方の多くに共通していたのは、腰そのものではなく背中の緊張でした。

背中をゆるめると人生の移動がラクになる

  • 飛行機。
  • 新幹線。
  • 車。
  • デスクワーク。

私たちは人生の多くの時間を座って過ごしています。

だからこそ、
「長時間座るとしんどい」
を当たり前にしないでほしいのです。

私自身、パリ到着後にスーツケースを持って歩きながら思いました。

体がラクだと、旅はもっと楽しい。

仕事ももっと楽しい。

人生そのものが軽くなる。

腰を守ろうとする前に、背中をゆるめる。

それが、長時間移動を快適にする一番の近道なのかもしれません。

PROFILE

犬飼 奈穂
犬飼 奈穂「しんどい」を「楽しい」に変える歩き方コーチ。愛媛県松山市出身、在住。
大学卒業後、銀行勤務を経てMCとして活動中、10kgダイエットしても細くならなかった下半身が、普段の歩き方を見直したことで細くなりパンツはLLからMにサイズダウン。
肩こりや腰痛などの不調も改善、自己肯定感がUPした体験をもとに、ウォーキング講師として活動をスタート。

全国・オンラインで歩く楽しさを伝えている。10年で延べ7,000人に指導、セミナー開催は1,000回を超える。
モットーは何事にもチャレンジ精神で臨み、前向きにとらえて実行にうつすこと。

2023年1月「背中をゆるめると健康になる」(プレジデント社)出版。
歌うゆずが大好きで、趣味はギター弾き語り。

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