猫背に悩む人が胸を張らずに姿勢改善した毎日の歩き方とは
猫背は歩き方のクセから始まっている

「猫背や巻き肩って治るんですか?」
レッスンでよくいただく質問です。
多くの方が「姿勢を良くする=胸を張ること」と思い込んでいます。
けれど、胸を張るほど背中はかたまり、呼吸が浅くなり、体はますます前へと引っ張られます。
猫背は“悪い姿勢”ではなく、“体が守ろうとしている姿勢”なんです。
たとえば、長時間のデスクワークやスマホ操作。
重心がつねに前に倒れ、骨盤が後ろに寝て、背中の筋肉ががんばって体を支える。
その状態が「歩くとき」にも引き継がれるのです。
つまり、猫背は「歩き方のクセ」から始まっている。
歩くたびに前重心のまま足を出し、脚や背中に余計な力が入る。
その結果、肩こり・腰痛・呼吸の浅さが起き、体も心も前に倒れていくのです。
姿勢が変わると心も前向きになれる
ある40代の女性の方は、いつも「胸を張って頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせていました。
でも、頑張るほど背中がかたくなり、夜になると首や肩がパンパンに。
「気づいたら、心まで前のめりになっていた」と話してくれました。
レッスンでは、まず“背中をゆるめる”ことから始めます。
背中の緊張をほどき、股関節を解放し、足裏の三点(母趾球・小趾球・かかと)でしっかり地面に立つ。
この「重心の再教育」が、体を自然に立ち上がらせます。
彼女ははじめてレッスンに来られたとき、鏡を見てこう言いました。
「胸を張っていないのに、姿勢がきれいに見える」
その瞬間、顔の表情もやわらかくなっていました。
姿勢が変わると、心も前向きになる。
それは、頑張って前に進むのではなく、「今ここ」に安心して立てるからです。
猫背を改善する意識すべき歩行ポイント
歩き方を変えることは、猫背を根本から変えること。
ポイントはたった3つです。
1.足裏三点で立つ
かかと・母趾球・小趾球の三点で地面を感じましょう。これが体の土台です。
2.背中をゆるめる
肩甲骨を寄せるのではなく、背中の呼吸スペースを広げる意識。
背中がゆるむと胸の筋肉もゆるんで肩の骨が本来の位置に戻ります。
背中に空気を入れるように歩くと、自然に胸が開きます。
3.背中で歩く
腕を振るときは「前へ」ではなく「後ろへ」。
背中から腕が流れると、骨盤が動き、姿勢が内側から整っていきます。
これらを続けていくうちに、猫背は“治すもの”ではなく“自然に戻るもの”だと体が教えてくれます。
猫背は歩き方の改善で自然に解消していく

「正しい姿勢」ではなく「自然な姿勢」「心地良い姿勢」。
「頑張る」ではなく「ゆるめる」。
この転換こそが、私が伝え続けているオーラウォークの真髄です。
背中をゆるめて歩くことで、体は自分の正しい位置を思い出します。
無理に胸を張らなくても、背骨は空へと伸び、足は大地と仲直りします。
猫背は、あなたの体が「もう頑張りすぎだよ」と教えてくれているサインです。
背中をゆるめ、重心を取り戻すことで、姿勢も心も穏やかに立ち上がります。
歩くたびに、自分の中の光を取り戻す。
それが「オーラをまとう歩き方」です。今日もどうか、胸を張らずに、背中をゆるめて歩いてみてください。
あなたの体は、必ずそのやさしい一歩を覚えています。
PROFILE

- 「しんどい」を「楽しい」に変える歩き方コーチ。愛媛県松山市出身、在住。
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大学卒業後、銀行勤務を経てMCとして活動中、10kgダイエットしても細くならなかった下半身が、普段の歩き方を見直したことで細くなりパンツはLLからMにサイズダウン。
肩こりや腰痛などの不調も改善、自己肯定感がUPした体験をもとに、ウォーキング講師として活動をスタート。
全国・オンラインで歩く楽しさを伝えている。10年で延べ7,000人に指導、セミナー開催は1,000回を超える。
モットーは何事にもチャレンジ精神で臨み、前向きにとらえて実行にうつすこと。
2023年1月「背中をゆるめると健康になる」(プレジデント社)出版。
歌うゆずが大好きで、趣味はギター弾き語り。
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